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2009年12月10日

『雪煙』

テレマークスキーシーズン前に気を引き締めようと思い、
八甲田山雪崩事故とその前後の模様を執筆したエッセイ
『雪煙』(著者:こすが聖絵)を読んでみました


『雪煙』
2007年2月14日八甲田山前嶽で発生した雪崩事故。
夫婦でバックカントリースキーのガイドツアーに参加し、共に雪崩に巻き込まれ、レスキューされて妻は助かったが夫は虫の息だった。生き残った妻が事故当日とその前後の生活の模様、事故に対する考え、亡くした夫への想いをまとめたものです。最後に日本雪崩ネットワーク(JAN)理事長・出川あずさ氏による事故検証も付いてて一緒に読むとより参考になるかな。

ついでに2007年11月のJANアバランチナイトで展示してあった
陥没した赤いヘルメットの写真を載せておきます
この本に出てくるビーコン未携帯で1時間以上埋没状態が続いても奇跡的に助かった人のものです
ヘルメットしてなかったら頭を直撃して当然即死だろうし、
埋没した時にヘルメットが顔面側にズレてエアーポケットができて窒息せずに済んだそうです、、、




実は爺も2007年テレマークスキー2シーズン目に
事故の約1週間前の2月4~6日まで八甲田山に行き
2月5日午前午後と6日午前中にガイドツアーに参加しました

この年の1月はまだ積雪が少なくて
八甲田に付いた日2月4日に少し降ってくれた
まだパウダーに慣れてない爺にはこれ幸いでちょうど良かった



そして参加して驚いたこともある
本にも書いてありますが当時のツアーではガスってても吹雪いてても
ロープウェイが動いてる限りツアーを実施するのが常でした
八甲田山はもともと積雪安定性が日本でもっとも良いと言われてて
雪崩が起きにくいのでこういうことが常とされてきたんですね
そのためバックカントリー初心者やお手軽志向派に根強い人気があり
爺もそれにあやかった訳で初心者の如くガイドにひたすら付いてゆくだけでした汗
雪崩3点セットは一応所持してましたが、まさにこの本の著者と同じで
まあ使うことはないだろうと思ってたし、雪崩にあっても使いこなせなかったと思う汗


その八甲田山は帰る翌日2月7日くらいからまとまった降雪が続いて
テカテカ斜面の上に深雪が乗って雪崩が起きやすかったと思います


今後も温暖化が進んで、
日射の強い日が続いた後にドカ雪が降るなんてことが増えそうな気がする
経験的に今まで雪崩が起きず安全とされていた斜面でも今後雪崩が発生する様になるかもしれませんね
今シーズンも雪少ないし、、、

雪崩事故の模様(記録)は亡くなられた遺族への配慮から公開されることは稀です。この本『雪煙』は疑似体験が得られる貴重な1冊だと思います。これから雪山登山やバックカントリースキー・テレマークスキー・スノーボードを始めようと思ってる人、あるいはすでに始めててこれから雪崩の勉強をしようと思ってる人にまずはじめに読んでもらいたい本ですね


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