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2012年07月06日

四谷の千枚田

6月18日、鳳来寺山山歩きの後、
日本の棚田100選でもある四谷の千枚田
寄ってみました



曇り日の夕暮時だったので薄暗い中でしたが
虫の音を聞きながら棚田の農道を歩きました
(耕作関係者は車で農道を走れます)

四谷の千枚田は鞍掛山(標高883m)の南西斜面、山麓から標高430mまで広がり
その標高差約210mの間に1296枚の棚田が存在しています
そのうち実際耕してるのは約850枚とのことです(平成17年の記録)


農道に入ってすぐに見頃の紫陽花が出迎えてくれました
青ばかりなので酸性の水なのかな



歴史的には、400年ほど前に開墾が始まったとされてるので
江戸時代に入り戦乱の世が落ち着きはじめた頃ということでしょうか

そして、大惨事が起きたのは日露戦争の始まった1904(明治37)年のことです
7月10日午前10時頃、梅雨時の長雨が続き台風雨にも見舞われ
鞍掛山隣りの貧乏山から山崩れが発生し沢沿いに600mほど土砂が流れ出し、
11人の死者、10戸の家屋流失、沢沿いの棚田がすべて崩壊する悲しい出来事があった

先人たちは近隣集落の支援もあって5年ほどで棚田を復興し
堅牢な石積みの棚田に蘇らせたと伝えられています
棚田の石積みや水路の石はすべて鞍掛山からの転石や山崩れで流出した石を利用しているそうな




水田を覗き込むとおたまじゃくしがいっぱいで、減農薬化に努めてる様です
田畑への農薬投与によって、鳥のエサとなる生物が減少、それがトキの絶滅につながった原因とされていて
新潟県の一部などでトキが棲める田んぼ作りを進めてるとこがあるそうです


ナスの葉にアマガエル。久しぶりに見ました汗
ちなみにモリアオガエルの卵を千枚田でみられることもあるそうです




こちらは草木塔。案内板にはこう書いてあります
『自然界の一木一草すべてに魂が宿り万物全てが仏になるとする草木悉皆成仏という仏教の思想に基づいた供養塔です。こうした自然を崇拝しつつ生きる心は、急峻なこの地の厳しい環境と共生しながら棚田を築き守ってきた四谷先人たちの生き様に通じるものがあります。この塔の建立により千枚田を守り、自然愛護の精神を子々孫々まで伝えたいと思います。』



短い時間でしたが日本の原風景を堪能できました





ただ頭に浮かぶのは年貢に追われる先人たちの貧しい暮らしぶりで
のどかなふるさと的なイメージでは決してありません
なのに何故か懐かしさや癒し感を得られるのが不思議でならない





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四谷の千枚田
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