『雪崩の掟』

チト爺

2009年12月23日 14:54

先週1週間で一気に雪が積もった様で
近場の奥美濃のスキー場も全面滑走可能になり
初滑りに行ってきました、、、と言いたいとこですが
ヤボ用があって行けないので時間つぶしに

『雪崩の掟/著者:若林隆三』

を読んでみました

今回は図書館でお借りした
『雪崩の掟/著者:若林隆三』
を読んでみました


・富士山御殿場口のスラッシュ雪崩と火山砂礫(スコリア)の関係
 スコリア凍土と積雪との境界面に大量の水がたまることと融解スコリア層の生成、
 またスコリア自体が軽いので流動しやすくスラッシュ雪崩れを起こしやすい

・中度・重度の低体温症者の現場処置
 全身マッサージなどで体表面加温によって乳酸度の高い冷たい血液が内臓に流入し
 内臓の温度とペーハーを下げて心室細動(心臓麻痺)を引き起こす危険性がある
 現場処置①体を動かさず丁寧に扱う
       ②急速な加温は行わない
       ③頭、首周り、脇の下、股間を加温。ちょうど熱中症の時に冷やす個所とほぼ同じ

・雪屁の危険性(2000年3月立山大日岳の雪屁雪崩れ事例)
 雪屁の断面を観察していて雪屁のつけ根にクラックを伴ったヒドンクレバス(隠れた裂け目)があり
 荷重点がオーバーハング側でなく尾根より風上側でも雪崩れる危険性がある
 
・雪崩との共生(1996年2月白馬乗鞍岳~栂の森の雪崩事例)
 森林・自然界での雪崩の役割・必要性について書かれている
 雪崩れ同様に台風などの自然災害についても、、、
 ブナの巨木帯は若木が育たず疎林帯となり雪崩を引き起こしやすくなる
 巨木が雪崩なぎ倒され光を遮られていた若木が育つようになり森が若返る
 森林更新というそうで栂の森もそれを繰り返しているに過ぎない

第4章の共生は非常におもしろい内容でした
本も薄くて字も比較的大きいので読みやすい
雪崩関連の本としては珍しいですな(笑)

図書館に雪崩に関する本は結構置いてるので
お金もかからないしもっと活用してみてもいいと思います

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