雪山ビバーク3点セット
伯耆大山で遭難死亡事故が起きましたね
(苦言 山岳会の遭難事故は被害が大きい)
日帰りの雪山山行でも万が一のビバークに備えて
次の3点は常備してほしい
・スノーショベル
・バーナー(コンロ)
・ツェルト
突然のビバーク。携帯電話で救助要請してもガスや強風などで悪天候の時は救助ヘリは飛ばないため
その場合は寒い雪山で一晩は乗り切らなければなりません
スノーシュー、ワカン、アイゼン、ピッケルなど雪山は装備が増え重くなって大変だけど
この3点は日帰り山行でも万が一に備えて装備に加えてほしい
ビーコン、プローブは主に事後処理的に使用するものなので
上記3点の方が雪山装備の優先度として高いと思います
1.スノーショベル
・雪洞を掘ったりツェルト幕営時の整地や雪壁作りに使います
・小雪崩にあって下半身のみが埋まった時、手掘りでは雪が硬くて除去できない時もありスノーショベルが必要です
(ピッケルで崩すことも可能ですが時間がかかります)
・ショベルが大きいと雪面に突き刺す時の抵抗やショベルに乗る雪の量が増えるため体力のない人は小さいタイプがお勧め
・ブレードがプラスチック製のものはクラストした雪面に刺さらず使えません
・レインクラストした分厚い硬い層はピッケルやスノーソーと併用します
2.バーナー(コンロ)
・山専ボトルのみを携帯するより雪からお湯も作ることが可能なバーナーのみ携帯の方が好ましい
900mlの山専ボトルのみ携帯するより、500ml山専ボトル+バーナーの携帯がお勧め(最大重量的には同じ)
・ガス缶の種類は雪山の最低温度を予想して選択
例 イワタニの場合 ウルトラガス250Tor250U
3.ツェルト
・雪洞を一人で掘る場合に比べ、10分の1くらいの労力で幕営可能です
・緊急に張る訳ですから張綱はツェルトにあらかじめ連結した状態で収納しておく
・ツェルト内の雪、霜は割れた底面から除去できるので、グランドシートを敷かない方が雪山では使い易い
・非常用寝袋(SOL エスケープヴィヴィなど)ではバーナーの暖を活かせないのでツェルトの方が望ましい(雪洞や幕営状態ならいいけど)
・雪洞ビバークの場合、ツェルトを敷いたり、寝袋状にしてくるまって利用でき応用が効きます
・寝袋状にして利用することを考慮すると結露低減のため透湿素材のものをお勧めします
雪面からの断熱は、ザック、スキー・ボード板、スノーシュー、ヒップそりなどを敷いて断熱マット代わりにします
(スキー板はクライミングスキンを貼ればより断熱できます)
爺の雪山3点セットのお品は
・スノーショベル
ブラックダイヤモンド ディプロイ3 580g
・バーナー(コンロ)
新富士バーナー SOTO WINDMASTER SOD310 +イワタニウルトラガス250U 78g+370g
・ツェルト
ツェルト泊時 ファイントラック ツェルトⅡロング 340g
日帰り用 ファイントラック ツェルトⅠ 235g
絶対に親を残して雪山で死なない様にお願いします
何十年もかけて育ててもらったわけですから
こんなことで死なれちゃたまらんでしょう
ビバークして遭難救助されることはよくないことですが
その事態に陥ってしまった人は遭難救助諸費用以上の社会貢献(奉仕)活動を後々していけばよいかと思います
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